私たちは聖書を信じるプロテスタントの教会です。          【教会目標】 キリストの愛が満ち 福音宣教に生きる教会

2015年7月12日 「還暦カウントダウン」

2015年7月12日 「還暦カウントダウン」

【聖 書】レビ記25章8~10節・テトスの手紙3章4~8節

【説 教】齋藤 篤 牧師

【説教要旨】

 1956(昭和31)年7月15日、日本基督教団深沢伝道所(当時)が、深沢の地に開設されました。今年は60年目の歩みが始まります。つまり、深沢教会は「還暦」へのカウントダウンを迎えたことになります。そもそも還暦とは、中国の暦である干支(えと・十干十二支)のひと巡りが60年であるということから、60歳を迎えた人々が、暦帰り、つまり赤ちゃんに帰るという意味を込めて、赤い物を身に着けるという習慣に至ったのだそうです。平均寿命が決して長くなかった昔に、生かされ続けてきたことへの感謝のしるしであると言えるでしょう。
 生まれ変わる経験。聖書では、これを「新生の体験」として、信仰の大切な柱のひとつにしています。私たちの命が、神によって新たにされるということは、主イエス・キリストの十字架と復活によって、私たち一人ひとりが神のもとで、永遠に養われ続けることのスタートであると言えます。私たちがどんなに失敗の人生を歩んだとしても、自分のあり方を見つめ直し、そして神と歩調を共にしようと願うならば、神は、私たちに新生の体験を思い起こさせ、新生の喜びを与え続けてくださるのです。
 このことは重要です。深沢教会の歩みを振り返れば、もちろん、深沢教会に限ったことではありませんが、教会の歴史というものは、順風満帆の連続であったとは言い難いのです。喜びもあれば悲しみもある、まさに喜怒哀楽の繰り返しを、教会は歩み続けるのです。しかし、決して変わることがないのは、神が、私たちに新生の体験を与え続けてくださるという事実です。この事実ゆえに、教会が教会となることが成り得るのです。もちろん自助努力だけでは何もできません。聖霊様の助けや慰め無しには、教会が新生の体験をすることは不可能なのです。
 新生の体験は、旧約聖書の時代にも保証されていました。50年に一度の「ヨベルの年」は、奴隷と借財が帳消しになる恵みの年でした。神がどのように人間をご覧になられ、取り扱われておられるかを、分かりやすく示した制度と言えるでしょう。この解放の年に、イスラエルの民は、人間の都合にかかわらず、神が祝福を与えてくださる方であることを再確認して、神と共に歩む喜びを彼らは得たのです。
 深沢教会は、どのような「還暦」を祝うことができるでしょうか?私たちはそれぞれ備えしつつ、神様の喜びを体現できるような群れとして、是非歩んでまいりましょう!グローリア(神に栄光あれ)!

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