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2016年11月20日 「心に軸を持て!」

2016年11月20日 「心に軸を持て!」

【聖 書】ルカによる福音書16章1~13節

【説 教】齋藤 篤牧師

【説教要約】
金持ちの主人に仕える財産管理人は、密かに主人の財産を使い込んでいました。やがて、そのことが主人にばれてしまいます。いわゆる「業務上横領罪(日本だと刑法第253条)」と呼べるものであり、そのような行いをした人物がどのような運命をたどることになるかは、私たちも容易に想像のつく話です。

この主人も例外ではありませんでした。財産管理人を呼び出して、解雇を言い渡します。自分の行ったこととは言え、この管理人は今後の自分の生活をどうしたらよいか、思案に暮れました。その結果、ある大胆な行動に彼を動かしました。

財産管理人は、主人に借りのある者たちを呼び集め、借財を勝手に軽減してしまうのです。こうして管理人は、借財のある者たちに貸しをつくることによって、自分に後々利益が起こるように働いたのです。なんと悪知恵に満ちた人物なのでしょう。

この管理人の行ったことも、主人に知られることになりました。いわゆる「有印私文書変造罪(日本だと刑法第155条)」と、立派な犯罪行為です。しかし、この主人は管理人の「抜け目のないやり方をほめた」と、聖書には記されているのです。

なぜ、主人はこの管理人をとがめることをしなかったのでしょうか。私たちがまず理解できるのは、この主人は相当寛大な性格の持ち主であることが分かります。ただ、何の根拠もなしに管理人の行いを許したというわけではありません。管理人が借財を負った人々に対してした行為によって、主人・管理人・借財人の誰もが損をしたのと同等、それ以上に得もしました。財産という争いの種になりやすいものをめぐって、人々は幸福な思いをそれぞれに得ました。

私たちは神の御国に比べれば不正な世の中で生き、不正の材料と呼べるものに囲まれながら生活をしています。しかし、私たちはそれをどのように用いて生きるかは、主の御心を知ることにより、幸福の材料ともなれるのです。この不正な管理人のように。

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