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2018年6月30日「アメイジング・グレイス」

2018年6月30日「アメイジング・グレイス」

【聖 書】エフェソの信徒への手紙2章1~9節
【説 教】田代 孝一スタッフ


【説教要約】


「アメイジング・グレイス」の曲は、世界中の人が一度は口ずさんだり、聴
いたことがあるほど、多くの人に親しまれている賛美歌のひとつです。しかし
、この曲を作ったジョン・ニュートンのことは、あまり知られていません。
ニュートンは今から290年前にイギリスで生まれました。父親が海洋貿易
を営んでいたことから、幼少期から船に乗り多くの国を巡る中、それぞれの土
地の悪習に影響され、ルカ福音書に記されている放蕩息子のように、放蕩三昧
に明け暮れ、身を持ち崩しそうになったことが何度もあったということです。
しかし、そのつど信仰に篤かった母親から幼い時に教えられた聖書の御言葉が
思い浮かんできて、それらの誘惑から守られてきたということでした。そして
彼が25歳の時、海で大嵐に遭い、船が何度も転覆しそうになるという九死に
一生を得る体験を通して、自分の肉におぼれていた生活から神様のみ心を求め
る歩みに変えられ、父親から受け継いだ奴隷売買の仕事を辞め、牧師になる決
心をしました。そして39歳で按手を受け、神様の愛を伝える牧師としての歩
みを始め、82歳の生涯を終えるまで、神様の忠実な僕としてその生涯を全う
しました。彼がその波乱に満ちた自分の人生を詩に書き記し、賛美歌として多
くの人に歌い継がれてきたのが、この「アメイジング・グレイス」でした。
この歌詞の土台となったのは、本日の聖書の箇所であるエフェソの信徒への
手紙2章5節「罪のために死んでいたわたしたちをキリストとともに生かし―
あなたがたの救われたのはただ恵みによるのです」という御言葉です。この書
簡を記したパウロも、キリストの迫害者として神に敵対した歩みをしてきまし
た。まさに2章3節に記されていますように「生まれながらの神の怒りを受く
べき者」だったのです。しかし、このパウロの人生もまたイエス様からの一方
的な愛とゆるしによって大きく変えられ、ローマの獄中で殉教するまで、神様
の忠実な僕としての歩みを全うしました。
 私の信仰者としての歩みも、今年で50年を迎えました。その歩みを振り返
ってみますと、神様の期待とはほど遠い歩みをしてきたことを知らされます。
いつも喜べない自分、絶えず祈れない自分、すべてのことに感謝できない自分
をいやというほど知らされてきました。しかし神様がこのような者をも救って
くださったという「驚くべき恵み」に感謝し、これからもただイエス様だけを
見上げ、神様の忠実な僕として歩んでいきたいと願っています。

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