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2021年9月26日「追悼」

2021年9月26日「追悼」

【聖 書】テモテへの第二の手紙4章6~8節
【説 教】田代 孝一スタッフ
【説教要約】

「追悼」とは、故人の生前の姿をたどりながら、その死を悼むということです。私たちは先月の8月21日(土)に、齋藤輝朗兄弟という大切な信仰の友を天に送りました。
兄弟と30年ぶりに再会したのは、8年前に新会堂の建築に入った時のことでした。当時、旧会堂をすべて解体して更地にし、仮会堂で礼拝を守っていました。兄弟は、名古屋から東京に上京の折り、その仮会堂を捜して来会されました。兄弟はその後、名古屋から転居して来られ教会の近くに住まわれました。

兄弟の30年間の歩みは、まさに「山あり谷あり」の人生だったようで、高校を卒業して、北海道から東京に出てこられた時の原点に戻って、一から出直す覚悟で、東京での新しい生活を始められました。仮会堂での礼拝にも毎週欠かさず出席され、信仰の歩みにおいても新しいスタートを切られました。
まだ洗礼は受けておられませんでしたが、30年前にすでにイエス様を信じる決心をされていましたので、次第に洗礼への思いが深められていきました。
新会堂での初めての礼拝となった2014年6月15日の「竣工記念礼拝」において洗礼を受けられ、クリスチャンとしての新しい歩みを始められました。

兄弟は以前からアニメ動画を通して、多くの人にイエス様のことを伝えたいという願いを持っておられました。そこで兄弟が考えられたのが、深沢教会のホームページに掲載されています「初音ミク」というコンピューターの音声合成システムを使って音声動画を作成して、福音を伝えることでした。兄弟が作成した動画は、ざっと数えただけでも200曲を超えます。この動画の最後の方には、兄弟が今まで歩んできた短い証が書かれています。どれも深く胸を打つ内容ですので、お読みいただければ幸いです

最後に、病院の霊安室で愛するお父さんの遺体を前にして、ひとり娘の望さんが兄弟に送った言葉を紹介して追悼のメッセージを終えたいと思います。
「お父さん、今までいつも私を優しく見守ってくれてありがとう。経済的には決して裕福だとは言えなかったけれど、安くて美味しい物や珍しい物を食べに連れて行ってくれた時は本当に楽しかった。私が就職して挫折し、一番苦しかった時には、長野の家まで私を訪ねて来てくれて本当にありがとう。東京に出てきて5年間、お父さんと一緒に過ごせたことは、私にとって最高に幸せな時間でした。今までご苦労様でした。あとはゆっくり休んでね。望(のぞみ)」

上記の娘さんの言葉に、兄弟が今まで生きてきた証が凝縮されているように思えました。55歳という若さで天に召されましたが、兄弟は信仰の戦いを立派に戦い、決められた道を走り通し、その信仰を守り抜かれたと思います。

※説教動画はこちらから

※初音ミクはこちらから

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