2023年2月12日
2023年2月12日
「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。 神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。」（ローマ3:23-25）
「神の栄光を受ける」「神の恵みにより義とされる」「神さまがキリストをわたしたちの罪の償いの供え物として受け容れてくださる」。この聖書の個所に書かれているこれら三つのことがらは、別々ではなく、どれもが、〈神さまがわたしたちから離れず、むしろ、受け入れ、愛してくださる、救ってくださる〉ということを伝えているのではないでしょうか。
しかし、それは「信じる者のため」とあります。わたしたちの信仰は、神さまの救いに十分ふさわしいでしょうか。それとも不十分でしょうか。救われるには、わたしたちの信仰をもっと強め、もっと深めなければならないのでしょうか。
たしかに、わたしたちは、信仰をもっと強め、深めたいと願っています。けれども、それは、わたしたちの精神力、念、思いを強くすることというよりも、「無償で」わたしたちを愛してくださる「神の恵み」に深く委ねることではないでしょうか。
そして、委ねるということは、自分の頭の中の作業を強力にするというよりは、その力を抜いて、つまり、自分の思いで救われようとする自分の思いを手放して、神さまにお任せする、深くお任せすることではないでしょうか。（い）
