2023年2月5日
2023年2月5日
「ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。そこには何の差別もありません。」(ローマ3:21‐22)
「神の義」とは「神さまがわたしたちを捨てず、むしろ、受け入れてくださる」ということです。それは、わたしたちが律法を守ったからではありません。わたしたちは律法を完全には守れないのです。
では、わたしたちはどうやって「神の義」を受けるのでしょうか。ここの「律法と預言者」とは旧約聖書のことであり、そこには、イエス・キリストによる救いが約束されています。
それは、「イエス・キリストを信じる者」は救われるという約束です。わたしたちはイエス・キリストを深く信頼する信仰を祈り求めましょう。しかし、同時に、わたしたちは自分の信仰の弱さを感じ、自分の信仰では救われないのではないかと不安になることもあります。
けれども、「イエス・キリストを信じることにより」は「イエス・キリストの真実によって」という意味に解釈や翻訳することもできます。自分の信仰が弱い時は、それでもキリストがわたしたちを真実=誠実なお心で救ってくださる、ということを想い起して、そのことに委ねましょう。信仰を持ちつつも信仰の弱いわたしたちのために、神さまは御言葉に二重の意味を込めてくださったのではないでしょうか。(い)