2023年5月7日
2023年５月7日
「このように、あなたがたも自分は罪に対して死んでいるが、キリスト・イエスに結ばれて、神に対して生きているのだと考えなさい。従って、あなたがたの死ぬべき体を罪に支配させて、体の欲望に従うようなことがあってはなりません。」（ローマ6:11-12）
わたしたちの中には、人のことより自分のこと、という思いが根深くあります。罪の支配力は強いのです。けれども、パウロは、イエス・キリストによって、わたしたちは、もはや罪から解き放たれている、むしろ、キリストにつながって、わたしたちの中心には、自分の想いよりも、神さまの愛があり、この愛によって生かされて、また、隣人のことを想うことができる、と言うのです。
「また、あなたがたの体を不義のための道具として罪に任せてはなりません。かえって、自分自身を死者の中から生き返った者として神に献げ、また、体を義のための道具として神に献げなさい」(6:13)。
たとえば、わたしたちの声や言葉は、自分を誇り人の悪口を言うよりは、むしろ、人の心に寄り添うために献げることはできないでしょうか。わたしたちの手は、人を拒絶するためではなく、むしろ、人を受け入れるために献げることはできないでしょうか。わたしたちの足は、人を蹴っ飛ばすのではなく、むしろ、倒れている人、悩む人、孤独な人のところに赴くために献げることはできないでしょうか。(い)
